【時視各角】文大統領の健康問題
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.02 14:22
大統領中心制の国で「大統領の健康」は憲法ほど重要だ。憲法の最終守護者が大統領であるからだ。大統領は国家の心臓の役割をする。大統領が軽く風邪をひいても世の中の人々が敏感に反応するのはそのためだ。
筆者は数十年間にわたり政治部で記者生活をしているが、今回の文在寅(ムン・ジェイン)大統領のケースのように公式日程が1週間まるごと空いて公開されたのは初めてではないかと思う。実際、健康問題といえば70歳を超えて執権した金大中(キム・デジュン)大統領の任期末のように深刻な時期もなかった。当時、筆者は青瓦台(チョンワデ、大統領府)を出入りしたが、金大統領は執務室ではなく官邸で主に業務をするほど頻繁に、持続的にコンディションが悪かった。当時、朴智元(パク・ジウォン)秘書室長の周到綿密な先制的措置、熟練と言わざるを得ないメディア対応などで大統領の健康問題が全国民の心配事にはならなかった。